青商の年歴 -第1期-


第1期

《1978年》

 4月27日 東京韓国青年商工会設立総会。初代会長に安秉元氏選出。

 5月20日 母国産業視察団旅行。韓国中央JC訪問、産業施設視察。

 8月11日 第1回役員研修会を開催。

 8月15日 第33回光復節記念中央大会に参加、東京青商新聞創刊号を配布。

 8月22日 来日の辛東烈韓国中央JC会長と懇談会。

 9月12日 韓国語講習会始まる。(毎週火・金曜日)

10月 1日 大韓体育会に10万円寄贈。

10月26日 第1回ゴルフ大会を開催、会員ら30人が参加

《1979年》

 2月 8日 「2・8独立運動」60周年記念集会に参加。

 3月10日 韓国舞踊講習会始まる(毎週土曜日)開催。

 3月15日 東京韓国学校に教育費として35万円を寄贈。

 3月21日 経営能力向上のための経営セミナーを開催。

第1期会長 安 秉元

自己練磨通じ資質向上を

わが祖国が解放され、在日同胞社会が形成されてから、今年で三十三年目を迎えました。

わが在日六十五万同胞社会の歴史を振り返ってみれば我々同胞が、まがりなりにも文化的で、安定した生活を営めるようになるまでには、在日同胞諸先輩方の筆舌に尽くし難く、心痛極まりない苦労と、辛酸をなめた涙ぐましき歴史を思い起こさずにはいられません。

わが祖国が解放され、在日同胞社会が形成されてから、今年で三十三年目を迎えました。わが在日六十五万同胞社会の歴史を振り返ってみれば我々同胞が、まがりなりにも文化的で、安定した生活を営めるようになるまでには、在日同胞諸先輩方の筆舌に尽くし難く、心痛極まりない苦労と、辛酸をなめた涙ぐましき歴史を思い起こさずにはいられません。

われわれ二世、三世が、それでも温和順風にして、順当な生活を享受できる様になったのも、同胞諸先輩方のこのような苦労無くしては語ることさえできません。

われわれ在日同胞が、永住の地として選択したこの地は、たとえわが祖国と海を隔てているとしても、われわれは、諸先輩方がこれまで培った貴い財産を守り、それを維持し、さらに発展させていかなければなりません。

在日六十五万同胞社会はいま今日ある同胞社会を築き上げてきた礎としての一世諸先輩方が苦労し活躍してきた時代から、その恩恵を身に受け、さほどの苦労も感じることなく成長してきた二世、三世が、自らの知恵と努力によって、継承し、発展させていかなければならない、過渡期にさしかかっているといわざるを得ません。

このことは同胞経済界においても決して例外足り得ません。換言すれば、創業者から、二代目経営者へのバトンタッチが、深刻な問題として、この同胞社会の前に立ちはだかっているといってもさしつかえありません。

在日同胞社会が、このような過渡期を迎えた今、われわれは一世の諸先輩方が、これまで築き上げてきたその成果をしかと胸に受止め、なお一層の発展を期さなければならないとの一念から、この東京青年商工会議所を結成するに至りました。

われわれは、当商工会議所が設立されるまで、同じ境遇の下に生まれ、成長し、同属としての血と心を持ちえながらも、決して一つの目標に向って、力を合わせることを潔しとしてきませんでした。しかし、いまは百余人の同世代の同胞二世が当商工会議所に参会し、共通目標に向って共同努力していくことが確認されるようになりました。

われわれの親である一世たちはこれといった学問も受けることなく、言葉も通じないこの異国の地で、様々な侮蔑にも耐え驚くべき民族の生命力と忍耐力を発揮し、われわれ世代に引き継がせるに足るものを築き上げてきました。

高等教育を受け、それなりに話をし、行動のできるわれわれに、一体何が出来ないことがありましょう。力を合わせ、同じ血を分けた同族としての自覚を持ちさえすれば、出来ないことなど存在しないはずです。

しかし、われわれ同胞の前途には、まだまだ解決すべき課題が山積しています。われわれ一人ひとりが、青年商工人としての自覚を持って、会員各個人の能力の開発と資質向上に努力しなければなりません。

このような自己練磨を通じて同胞社会のモラルを確立し、同胞青年間に連帯感を育み、地域社会への奉仕と国際親善に取組む必要があることをわれわれは痛感すべきであります。

会員の皆さん。われわれの明るい未来を自らの手で切り開くため、歩調を合わせ、呼吸を合わせて邁進しようではありませんか。青年商工会議所は、われわれ一人ひとりの自覚によって支えられているのであります。

これから先、いかに道が険しく、茨の道であろうとも、われわれ一人ひとりが鋼鉄のような団結心を持って取り組みさえすれば、自ら道は開けるものです。

このような自覚の下に、一路邁進することが、わが韓国東京青年商工会議所に課せられた課題ではないでしょうか。

会員諸氏の発奮を期待してやみません。

会長:安 秉元

1978年第1期組織(執行部並びに監事)
会長 安 秉元
副会長
許 寧太郎
鄭 幸男
兪 在根
専務理事 金 徹道
監事 崔 然睦
金 明三
康 文浩
東京韓国青年商工会
pagetop