青商の年歴 -第4期-


第4期

《1981年》

 4月27日 第4期定期総会を開催。新会長に鄭幸男氏を選出。

 6月 6日 東大門JCとの共催による全国男女学生雄弁大会を開催。

 8月 8日 「サハリン裁判」支援金として30万円を寄贈。

 8月14日 東大門JC雄弁大会入賞者7人を日本に招待。

 9月 4日 大阪で青商全国化事業準備委員会を開催。

 9月19日 在日韓国青年商工人連合会結成大会・初代会長に安秉元氏を選出。

 9月30日 東京商銀預金増強運動に協力、12億円を達成。

10月 1日 遊技研究会が正式に発足。以後毎月1回定期会合を開く。

11月 1日 損害保険代理店業務を開始

《1982年》

 2月 8日 「2・8独立宣言運動」記念碑健立式典に参加、20万円を寄贈。

 3月28日 東京韓国学校マラソン大会を共催、賛助金5万円を伝達。

第4期会長 鄭 幸男

全国結成実現を目指して今こそ我々の力の結集を

韓国東京青年商工会議所第四回総会が、去る四月二十七日、京王プラザ・ホテルにおいて、李常九駐日韓国公使をはじめ各界のご来賓、各 JC、各青年商工団体、会員らのご参列のもとに、無事とどこおりなく開催できましたことは、四年目を迎える当青年商工会議所にとりまして最大の栄誉と考えております。

同窓会におきまして、会員全員一致をもちまして、新執行部と共に、当青商第四代目会長に推戴されましたことは、誠に身に余る光栄と感じております。と同時にその責務の重大さに身がひきしまる思いであります。

青商の会長を務めるには、はなはだ微力ではありますが、一旦仰せつかった以上は全力を傾注する決意であります。

昨今の激動する社会情勢と悪化する経済環境を考えますと、我が青商会員の団結を計り、皆様の総力を結集することが何よりも不可欠であることを声高に強調せざるを得ません。

顧みますれば、当会議所は我々在日韓国青年商工人の切なる願いのもと三年前に結成され、同時に掲げられた目的宣言を唯一無二の理念として、精力的な活動を展開してまいりました。

ところで、組織、団体というものは全てその目的、大小の如何を問わず、草創期においては呻吟辛苦の洗礼を受ける宿命にあります。後年に至り、押しも押されもせぬ不動の組織、民団に成り得るかどうかは、ひとえに、この草創期にかかっていると言っても過言ではありません。そういう意味からしましても、当会議所の草創期にあった初代会長並びに直前会長のご苦労は想像するに余りありますし、この重大な局面に際し物心両面から絶大なるご支援を戴きました関係機関、諸先輩方には頭の下がる思いであります。そのご尽力を心の支えとして、力強く前進するのが我々の責務であることを会員一同、ここに確認したいと考えます。

基本精神を原点に

今回、計らずも浅学非才の私が新会長に就任した訳でありますが、承った当初は少なからず戸惑いもあり、及び腰になりかけました。しかしながら、一段と厳しさを増す同胞社会に深く思いを馳せたとき、在日同胞青年商工人の一人として、言うに言われぬものが子の小さな胸にこみ上げてくるのを禁じ得ず、ここは潔く大任をお引受けし、船頭役を務めようと決心した次第であります。

当商工会も早や四期目に入り、より一層裾野を広げた活動が望まれる時節を迎えておりますが、どのような時に在っても、結成当初からの理念、即ち目的宣言に謳われている基本精神を原点とし、この原点をしっかり踏まえた青商活動を推進しなければなりませんし、それが為の船頭役であることを肝に銘ずる所存です。

また、日常の活動を通じ心しなければならないことがあります。それは全会員の行動規範とも言うべき当青商定款第四条「運営の原則」に掲げられている「本会議所は特定の個人、政党、宗教または団体の利益のために活動することは出来ない」ということです。

即ち、当青商はで誰のものでもなく、会員皆様のものであり、我々の自主性を守り育てるのは他の何者でもありません。それが故に一人一人が使命感と責任感を持って青商活動に臨んで戴くことを切に望む次第であります。

ご周知の通り、我々が早急に取組まねばならない課題は山積し、どれをとっても手を拱いているわけにはまいりません。会員の皆様には何事といえども傍観せず、真に身に迫った問題として捉えていただき、また青商の直面している現実を直視していただきたい。

Sらに正すべき処は勇気をもって指摘し得るだけの気概で常に積極的に対処していただきたいと思います。

直面する現実を直視

我が同胞社会は世代交代が直実に速度を増して進行しており、我々は一世の後継者として果たすべき責務を強く自覚するだけでなく、その責務の重さを深く認識すべきです。我々にとって、我々とその子孫の生きる道を委ねるところはありませんし、委ねてはならないことを銘ずべきです。

そして又、我々一人一人の力とは如何に弱小であるかを知るべきです。私は己の力の弱さを知る者こそ偉大な力を発揮し得るものと確信しております。我々が現在かく在るのは、果たして我々一人一人の力が有ったからでしょうか。今こそ我々青年の力を結集致しましょう。

より良き同胞社会と経済環境を確立すべく、全国青年商工人連合の結成を、一日も早く実現できるよう努力致しましょう。

この一年間の任期を通し、様々な困難にぶつかることでしょうが、これを避けて進むことはできません。真正面から全力で取組み、一つ一つ着実に解決するしか路はありません。

非力なところは熱意と努力をもって補えるものと確信します。どうか共に手を取り合い、励まし合い、青年らしく全力を尽くされんことを強く要望する次第です。

会長:鄭幸男
1981年第4期組織(執行部並びに監事)
会長 鄭幸男
直前会長 許寧太
副会長 呉昌煕
申恵一
金徹道
専務理事 襃吉功
監事 鄭勝美
柳時悦
徐正一
東京韓国青年商工会
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